《このラブコメがすごい!!》堂々の三位! (★★★★☆)

ライトノベルまとめサイトラノベのラ猫」を運営する高校生・姫宮新。彼はとある記事作りをきっかけに、最近行われたネット小説で三位に輝いた作品の著者が意中の少女・京月陽文であると知る。彼女の投稿作品はラブコメではなかったが、ネット民の悪ふざけで炎上気味に盛り上がり三位をとった。そして、新こそがその悪ふざけを煽った張本人。だが、それを知った陽文は怒るワケでもなく、こう言った。「わたしにラブコメの書き方を教えてほしいの」まとめサイト管理人と作家志望の少女が紡ぐ青春サクセスラブコメ!

ガガガ賞受賞作品。ラノベマーケティングについて徹底的に研究されていて、そういう意味でも楽しめた。まとめサイトってそんなに稼げるんだ…、学校ではぼっちでもこれだけの武器があれば十分凄いと思うが。妹の麻里や幼馴染の三郎も魅力的なヒロインで、新が気付いてないだけでお前最初からラノベの主人公キャラじゃね?三郎が泣いてるのが切ない。
新が惚れてしまうのもわかるほど陽文も優しくて可愛らしいヒロインでした。最後の小説は陽文から新へのラブレターなわけで、最初はラノベの蘊蓄中心だったのでこの糖分投下は良い塩梅だと思います。個人的には妹エンドも捨てがたいけど。面白かったです。