オミサワさんは次元がちがう(★★★★☆)

オミサワさんは次元がちがう (ファミ通文庫)

オミサワさんは次元がちがう (ファミ通文庫)

大学二年の雪斗には気になる女性がいた。芸術科の小海澤有紗。無表情、無感情で人と関わろうとせず、そこかしこに絵を書き散らすも、その落書きが数百万の価値を生む百年に一度の天才。人とのコミュニケーションが断絶してしまっているそんな小海澤さんが気になり、なんとかお友達にこぎつけた雪斗。しかし天才との変わった交流を楽しむはずが、彼女の重大な秘密を共有することになり―。次元が違う彼女との、もどかしくピュアなキャンパスラブストーリー。

コミュ障な小海澤さんとの普通のラブコメかと思いきや、中盤で「スライド」という病気のようなものが出てきてタイトル通り小海澤さんは「次元がちがう」人だった。なんか不思議なテイスト。スライドの原因とかは分からなかったので少しもやっとした。ずっと孤独で必死に皆に対して小海澤さんなりに信号を送っていたかと思うと雪斗に出会えて本当に良かった。
最後のイラストは確かに恥ずかしい(笑)最初から両思いだったのね。クセはあるけど海里たちも良かった、シリアスな場面ばかりだとこういうキャラって必要だよね。シリーズものではないので軽く読みたい方におすすめです。