神域のカンピオーネス 2 ラグナロクの狼 (★★★★☆)

サンクチュアリトロイアから帰還した蓮と梨於奈は、つかの間のバカンスを楽しんでいた。結社の力をさらに強めるため、蓮との政略結婚を提案されて動揺する梨於奈。そんな二人の前に「侯爵」を名乗る新たなる神殺しが出現!圧倒的な力で蓮たちを退け、北欧神話の世界「サンクチュアリ・ミズガルド」に姿を消してしまう。侯爵の狙いは彼の地に眠る魔狼フェンリルの復活と北欧神話における最終戦争「ラグナロク」を引き起こすことだった。神話世界の崩壊を防ぐためにミズガルドに乗り込む蓮と梨於奈。だが、侯爵には恐るべき能力と秘密があった!!雷神トール、戦乙女ヴァルキュリエ、主神オーディン…新たなる英雄が入り乱れる第2巻!!

シリーズ2冊目。今回の舞台は北欧神話、色々な作品で題材にされているので興味津々でした。味方になってくれたのは雷神トール、豪快な勇者といったところで父親であるオーディンとはあまり似てないような。蓮と同じ神殺しである侯爵の乱入によってピンチになりましたが、皆なんとか無事でひと安心。
結婚ネタは王道だけどやっぱり良いね。女慣れしている蓮は何かと余裕だったけど、いつもはクールな梨於奈が恋愛に関しては動揺してばかりなところが可愛かった。女神ニケの能力のせいとはいえ色々と積極的な梨於奈は新鮮。結局婚約者という立ち位置で落ち着いたけど最終的には本当に結婚するのかな?次回はどんな神話が舞台か楽しみです。