ホーンテッド・キャンパス 墓守は笑わない(★★★★★)

「宝探しに行こう!」黒沼部長の号令で、キャンピングカーを借り山間の集落へ旅にでた、オカルト研究会一同。草食系大学生の森司は、片想いのこよみと狭い車内でドキドキの連続。しかし着いた先は因襲に縛られた閉鎖的な村。宝は村の偉人の墓所にあるという。そして宝を捜索中に変死した男の足取りを追う一同が見つけたものとは…?ほか、保育園を襲う怪、湖畔の女霊など、恐怖も謎解きも大増量、青春オカルトミステリ第13弾!!

シリーズ13冊目。勘違いによる嫉妬や拝み屋さんの助言のおかげで森司とこよみの距離は着実に縮んでいく。噂の恋人の正体が鈴木なのにはウケた。泉水の突込み通り正にラブコメ組(笑)最後の雑誌の写真については次に持ち越しかな?早く二人の反応が見たい。
個人的に今回一番心に突き刺さったのは「湖畔のラミア」。犯人の訴えが切実過ぎて同情しか湧いてこない。でも部長の言う通り心情的には犯人に味方したくても罪のない子供に被害がでるのはね…。あの女はしばらく立ち直れなくなるくらい傷ついて反省すればいいと思う。