少年Nのいない世界 03(★★★★☆)

“ここではないどこか”へいきたい。和久田悦史の自分勝手な願いの巻き添えとなり、地球とはまったく違う異世界に散り散りで飛ばされてしまった少年少女。言葉も通じない過酷な漂流生活を乗り越え再会した奇跡も束の間、自分たちを誘拐しようと企む集団に狙われることに…。目的もわからず正体も不明の犯人に警戒する中、行方がわからなかったはずの和久田の関与が急浮上する!
シリーズ3冊目。遂に異世界に行くきっかけを作った和久田が登場。和久田的には自分一人が異世界へ行くつもりだったのに何でお前らまで!?、という心境の様子。それでもかつての同級生たちを捕らえる側につくのは賛同できない。特に野依には複雑な感情を抱いているようで和久田の屈折した気持ちが吐露されています。
エースに依存している二葉ですが、そもそも彼を信用していいのか。できれば最後まで味方でいてほしいですが、裏がありそう…。野依のその後の情報もちらほらと出てきました、早く皆の前に姿を見せてほしい。そしてエースの協力によりダラニエの拘束から解放された音色、ルンさんがとても優しい人で素敵。一段落着いたと思ったら最後にまさかの急展開、続きが気になります。