編集長殺し(★★★☆☆)

私、川田桃香。ギギギ文庫一年目の新人編集者です!カバーデザインに悩む今日この頃、編集長にデザイン案を見せにいったのですが…「なにこのヤ●チャみたいな戦闘力のカバーは。干されたいの?」…ボロクソですっ!編集長は、見た目はたいへん可愛らしい幼女なのですが、中身は骨の髄まで真っ黒なドSロリなのです。こんなときは頼りになる先輩たちに相談するしかありません。「とりあえず、あんたがモデルになりなよ」「体操服がいいと思うんよ」―って、なんでですかっ!?女子だらけのお仕事がんばりラノベ、ここに校了です!
最近流行の出版業界の裏側を描いた日常系ラノベ。編集者全員が美少女な上に編集長に至っては毒舌幼女というリアルさに欠けた設定だったもののゆる〜く楽しめた。タイトルの「編集長殺し」に不吉な雰囲気を感じたが、編集長殺したいの?あとがきによる「すみません」の連続にはウケた。あのロリ編集長もこれならOKするのでは?
この小説だけを読むならギギギ文庫がどれだけブラックな会社か分かった(笑)ロリ編集長なんて理不尽!年末年始も休みなしとか辛いわー。主人公の桃香が一生懸命な子なので余計に休んでほしいと思う。最後の皆でケーキを食べて和気藹々としている場面が一番好き、お疲れ様!