櫻子さんの足下には死体が埋まっている わたしのおうちはどこですか (★★★★☆)

北海道・旭川。姿を消した幼子・いいちゃんと、友達の鴻上百合子を追って、櫻子さんと僕、正太郎は、ある場所に辿り着く。けれどようやく見つけた鴻上の言葉を聞き、僕は絶句した。「貴方のことが、世界で一番大嫌い」そして彼女は、僕にとっての絶対的な秘密を突きつけて…。(「わたしのおうちはどこですか」)ほか、ハロウィンにまつわるほろ苦だけど甘酸っぱい物語を収録。運命的バディ、櫻子と正体郎が贈る必読キャラミステリ!
百合子の本音が聞けた巻でした。穏やかで優しい少女といったイメージだった百合子ですが、内面に苛烈な感情を隠していて正太郎にかなりのダメージが…。百合子の正太郎への思いは複雑ですが、結局のところ嫌いと同時に好きでもあるんだなと。正太郎の櫻子さんへの片思いは実らなそうだし、最終的には百合子とくっつくのかな。
花房についての新たな情報が判明するものの決定的な情報ではないので正体は分からずじまい。でも盗聴器のことを考えると櫻子さんと親しい人間なのかなと、個人的にはまだ名前しか出てきていない在原さんが気になります。次はもう少しストーリーが進みますように。