キャスター探偵 愛優一郎の友情(★★★★☆)

キャスター探偵 2 愛優一郎の友情 (集英社オレンジ文庫)

キャスター探偵 2 愛優一郎の友情 (集英社オレンジ文庫)

金曜深夜に始まるニュース番組「イブニング・スクープ」を心待ちにする女性たちの目当ては、キャスターの愛優一郎。甘いマスクの裏に鋭い推理力を秘めたこの男、ただのキャスターではない。彼は世に蔓延る悪を熱く華麗に斬る「キャスター探偵」なのだ。そんなある日、5年ぶりに新作を出すことになったベストセラー作家・陽向ゆきなが愛の番組に出演するのだが!?
シリーズ2冊目。前回よりも愛と竹之内の友情関係もしっかりと描かれていて満足。愛が竹之内を自分の事務所で働くように誘った理由が微笑ましい。自分をモデルにして小説を書いていいのが竹之内だけというのも愛が竹之内を認めているからこそでなんだか嬉しい。前島という男が本当にムカついたので最後に愛がばっさりと切ってくれてスカッとした。
「初恋の人」は斎藤警部補の堅物で真面目な部分がより浮き彫りになったストーリーでした。姫宮は本気で斎藤警部補が初恋だったんじゃないかな。藤田が慕っているのも、愛が認めているのも何だかんだいいつつ斎藤警部補が優しさもきちんと持っているって分かっているからだろうし。続きがあるなら読みたいです。