おにぎりスタッバー(★★★☆☆)

おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)

おにぎりスタッバー (角川スニーカー文庫)

中萱梓。愛称アズ。見た目も成績も地味なのに「なんか援交だか売春だかをやっているらしい」という噂によって、クラス全員に避けられている。彼女があの時男を連れ込んで、俺が台所にいて、まあいわゆる修羅場になったせいで、魔法少女やらおにぎりやらが出てくる奇怪な事件が始まったんだが、そんなのは些細な話だ。俺が誰かも気にしなくていい。だけどどうか彼女の話を聞いてやってくれ。世界を巻き込む危険で切実な恋愛小説、登場。
好きラノで5位にランクインしていたので読んでみた。文字数は割りとびっしり、ほぼアズの一人称でした。そのせいか非日常的なことが頻繁に起きているにもかかわらずさらりとストーリーが進んでいるような気がする。アズが男を「食う」の意味はそっちだったんかい!と思わず心の中で突っ込んだ。アズは雑食なのね、腹の中がどういう構造になっているのか非常に気になる。
結局のところ穂高はアズのどこを好きになったんだ…?そこら辺はもっと掘り下げてほしかったな。サワメグとの友情関係が好きでした、サワメグが地味になろうとも友情は変わらず!松川さんとネジは百合でいいのかな、ドキドキ。個人的にははっきりいって苦手な文体でした、読むのに時間がかかった…。でも爽やかな後味で人気があるのはなんとなくわかりました。