霊感少女は箱の中2(★★★★☆)

少女失踪の心霊事件以降、ロザリア・サークルの代表・守屋真央が主催する「交霊会」の手伝いをすることになった柳瞳佳。そんな中、守屋のもとに同じ学校に通うテニス部所属の的場茜から心霊相談が舞い込む―それは「一人交霊会」を機に、人が全く変わってしまった親友・吉野美南海の調査だった。美南海の横顔に無数の目鼻が浮かび上がった写真。彼女を取り巻く友人たちに次々と起こる不可解な現象。そして調査をしていくうちにみえてきた美南海に取り憑く首つりの霊…。全ての謎を追っていくうちに、明らかになっていく哀しい真実とは―。
シリーズ2冊目。今回は交霊会を機に別人のように人が変わってしまった少女を調査するお話。後味の悪さには定評のある甲田さんらしい内容だなと。淡島の携帯を食べる描写が凄惨で圧倒されました、さすが甲田クオリティ。色々と真央達の邪魔をしていましたが結局のところ美南海を純粋に心配していたのは和歌だけ…?茜の最後の一言は地味にグサリときました。
真央が所持する棺をめぐる確執も浮彫りになってきました。あんな恐ろしいものどう管理するんだよ。一番のくせ者は荻童なんですかね、都津子が普通にみえます。続きをお待ちしています。