水族館の板前さん(★★★★☆)

水族館の板前さん (メディアワークス文庫)

水族館の板前さん (メディアワークス文庫)

やりたいことが見つからない。夢なんて諦めたらそれでおしまいだと思っていた…。尊敬する親父さんが倒れ、「月見屋」を継ぐ夢と仕事を失った板前・望月浩介。ある日、彼は見舞いに来た病院で親父さんの親友にスカウトされる。その仕事とは…まさかまさかの水族館スタッフ!?変わった館長や癖だらけの仲間と出会い、失敗しながらも浩介は魚を活かす仕事の楽しさや厳しさを知る。だが、予想外のトラブルが続く水族館では更なる大問題が…!?温かいドラマに涙する、汗と涙と海水煌く水族館物語。
主人公が水族館で板前として働くのかと思った、そんなわけないか。読みやすい文体だったのでさらっと読了。「夢」と「願い」の違いについての解釈にはなる程な〜と思いました。後は進藤が言っていた「得意なこと」と「好きなこと」のどちらを仕事にするか、とか。私は「得意なこと」派かな…、でも今の仕事はどちらにも当てはまらないし中途半端。
自分の好きなことを真っ直ぐに追いかけて夢を掴んだ志帆が羨ましいです。そんな志帆を苦しめる父親にムカっときた、最後は和解できて良かった。浩介ナイス!大石も嫌なやつだなと思いましたが、最後に少し見直しました。誰も館長には敵わないような気がする。浩介もやりたいことが見つかって良かった。仕事に疲れた時に読んだので少し前向きな気持ちになれました。