Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防(★★★★☆)

Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防 (集英社オレンジ文庫)

Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防 (集英社オレンジ文庫)

物心ついた頃から“ブス"だったわたし。子供の頃に見た結婚式に憧れて、自分は無理でもせめてそれを演出する人になろうと、ウェディングプランナーになった。様々なお客様が人生の門出を祝おうとホテルを訪れる。そんなわたしが、やり手で絶世の美男子の久世課長に求婚された!?「香澄さん、ずっと探していました。あなたのような…絶世のブスを」「はぁ!?(怒)」
「ブス」という言葉がここまで連呼される小説も珍しい(笑)たとえ顔がブスでも自分の仕事に責任をもって取り組んでいる香澄は間違いなく尊敬に値する人間だと思います。だからこそ周囲の人達も香澄を慕っているんだろうし。個人的には武内さんでいいじゃんって思ったけど…。最初から最後まで良い人だっただけに残念です。
下河辺さん達はハッピーエンドで良かった。女性側が10歳程度年上となると確かに不安になっても仕方ないよね。最後の香澄のミスは私もしそうで恐いです。特に仕事中は人の話をきちんと聞かなきゃダメですね。こいつ大丈夫か?と思った課長も段々と香澄への恋心が芽生えていたようでひと安心。本人は無自覚だけど…。せっかくいい雰囲気になっても課長が見事にぶち壊してしまうので前途多難、もし続きがあるならもう少し女心を勉強した方がいいよ。