ゴーストケース 心霊科学捜査官(★★★★☆)

地下アイドル・奏歌(ルビ:かなう)のCDが誘発する、ファンの連続自殺事件。このCDの呪いを科学的に解明せよ。ミッションを託されたのは陰陽師にして心霊科学捜査官の御陵清太郎(ルビ:みささぎせいたろう)と、警視庁捜査零課の刑事、音名井高潔(ルビ:おとないたかきよ)のバディ。鍵となるのは人間の意識の主体であ「霊子(ルビ:りょうし)」と、人間が死後に発する精神毒素である「怨素(ルビ:おんそ)」。奏歌のライブに立ち会った御陵と音名井は、奏歌もまた「自殺したアイドル」に祟られているという噂を知る。地下アイドルの光と影に直面した2人が導き出す「呪いの構造」とは?
幽霊の怨念による犯罪が存在し、科学的に立証されている世界での話。オカルト+科学の二刀流で刑事物。なかなか面白かったです。皆キャラが濃いですね〜。田舎出身で直感で動くタイプの御陵と真面目な優等生タイプの音名井のコンビも好みでした。予感はしたけど音名井のアイドル好きネタはウケた。最初は距離のあった二人が段々と信頼し合っていく過程が微笑ましかった。
奏歌の正体が最後まであやふやだったので真相には納得。でも美野がとても優しい子だっただけにあの子があんな目にあってしまったことだけは許せない。アイドルは孤独、っていってたけどそれでもアイドルであり続けようとするんだからすごいよな。もしシリーズ化するなら続きも読んでみたいです。