ハナシマさん2(★★★★☆)

ハナシマさん (2) (ガガガ文庫)

ハナシマさん (2) (ガガガ文庫)

韻雅町を震撼させた猟奇殺人事件から半年、新たに発生した女子高生失踪事件。警察が捜査に乗り出すも、消息を絶った女子高生、草薙勾玉は偏屈者として有名で、その奇矯さから同級生に友人と呼べるような相手はおらず、参考になる証言もなし。捜査が暗礁に乗り上げるなか、勾玉の後輩で交流があった桜井道隆は警察の捜査に協力することに。やがてたどり着いた唯一の手がかりは『異世界に行ける方法』にまつわる都市伝説の噂だった―。第10回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞のフォークロアミステリー第2弾!
前回のバラバラ殺人事件からどうやってストーリーを進めるのかと思いましたが、ハナシマさんは登場しない方向でいくのね。個人的には今回の事件の方が好みです。異世界に行けるという都市伝説のカラクリには成る程な〜と思いつつも、絶対に関わりたくない。勾玉も退屈で仕方なかったとはいえあんな場所に行っちゃ駄目だよ、でも救いのあるラストで良かったです。かなりの変人で誰からも理解されなかった勾玉ですが、弟である慎一を大切に思う気持ちはきちんと伝わってきました。
今回も教授はいいとこ取りですか、この人の最終的な目的ってなんなんだろうか。そして今回は道隆がちゃんとヒーローっぽく活躍してて良かった。