英国幻視の少年たち3 グリム・リーパー(★★★★☆)

おなじ「妖精が見える目」を持つカイとランスは、幻想的生命体が関係する事件を扱う組織、英国特別幻想取締報告局から招待され、ロンドンに滞在することに。カイの後輩で行方知れずの幽霊・美柴を捜して訪れたパーティで知ったのは、街のゴーストたちを襲う“死神”の噂。巻き込まれて危機に陥った二人を助けたのは―。深まる幻想世界にますます引き込まれる、シリーズ第3弾!
今回は前回とは逆にランスがカイを支えていた印象が強かったです。リヴァーとヴォルフさんの関係にはほっこりしました、ヴォルフさんが良い人過ぎる。今回の騒動の原因でもあるニコールの報われなかった想いが切なかった。人間とゴーストの共存は難しい。騒動の際にランスを必死で守ろうとしたエドの好感度が上がりました、口では厳しいこと言ってもやっぱり大切なんだなと。
そして美柴に関して思うことはなんで自殺なんかしたのかということ。美柴にとってのカイはとても大切な存在だということが伝わってきただけに余計にそう思います。落ち込むカイが気の毒…。鞠子も実は色々と難しい立場の人なんだろうなぁ。