傭兵団の料理番2(★★★★☆)

傭兵団の料理番 2 (ヒーロー文庫)

傭兵団の料理番 2 (ヒーロー文庫)

カツサンド、ポトフ、麻婆豆腐、玉子酒……傭兵団や兵士たちにふるまわれる料理に飯テロが止まらない! 現代地球の日本から戦国時代の異世界、サブラユ大陸に転移してしまった、料理人志望の少年、東朱里。ガングレイブ傭兵団に拾われてから、料理番という自分の役割と居場所を見いだしていく。しかし、その道中で朱里は病に冒され、床に伏すことになる。献身的な仲間の介護によって回復するが、そこで彼は仲間たちから認められていることを知った。日本で待つ家族を思い涙し、自分を思う仲間に感謝し、彼はこの世界で生きていく覚悟を決めていく。自分にできる、旨い料理で彼らを支えていくことを誓ったのだった。
風邪で倒れてしまった朱里。自分を心配してくれる仲間たちの思いを知り、改めて傭兵団の皆のために頑張ろうと決意する前向きなエピソードが微笑ましい。1巻の時は結構あっさりと朱里が異世界に適応した印象があったので、故郷へ帰りたいという弱音も聞けて安心しました。朱里と同じで皆の役に立ちたいと考えているテグは良い奴ですね。ポトフ美味しそうだな。
そして特殊工作部隊隊長・アサギのエピソードでは色仕掛担当ということもあり、戦争の生々しさも少しだけ垣間見られたような気がします。純情な朱里がアサギにからかわれているのが面白かったです。確かにカツサンドのような片手間に食べられるものは遊びを愛するアサギにぴったりですね。
大国・ニュービストの姫が関わったことにより、ストーリーも今後大きく動いていきそうです。予想通り朱里が見事に姫に気に入られてる(笑)