神戸パルティータ 華族探偵と書生助手 (★★★★☆)

神戸パルティータ 華族探偵と書生助手 (講談社X文庫)

神戸パルティータ 華族探偵と書生助手 (講談社X文庫)

昭和八年、神戸で行われた『国際文学大会』に出席していたロシア人二人が失踪した。一人は、家宝のヴァイオリンを持って来日した演奏家アレクセイ・クラーギン。もう一人は満州から来た小説家ウラジーミル・マカロフだった。事件に巻き込まれた書生の庄野は、クラーギンの友人でもある美貌の伯爵子息・小須賀光に助けを求める。 事件は、国際的陰謀に発展。小須賀自身の秘密も明らかに!
シリーズ4冊目、再び小須賀と庄野のコンビのお話を読めて嬉しい。新キャラの薫子はパワフルなお嬢様でした、庄野が振り回されるのは予想通り(笑)小須賀の言う通り将来結婚しちゃったりして。弟思いの斎藤が男前、弟君が結構クローズアップされていたので今後メインで出てくるかもしれない布石かな?
クラーギンとマカロフの故郷への思いが切ない。「ヒトラー」という単語も出てきて今後の不穏な空気がひしひしと伝わってきて心配です。小須賀と藤井大尉の緊張感ある関係もどうなることやら。庄野頑張れ!続きが読めますように。