ロクでなし魔術講師と禁忌教典7 (★★★★★)

「久しぶりね、グレン。会えて嬉しいわ」「はっ…俺はテメェにだけは会いたくなかったがな…ッ!」迫る『社交舞踏会』に学院が沸く中、グレンの前に因縁浅からぬかつての上司―宮廷魔導士団特務分室の室長、イヴ=イグナイトが現れる。『社交舞踏会』に乗じた天の智慧研究会による『ルミア暗殺計画』を聞かされたグレンは、舞踏会を中止しようとするのだが…。イヴは逆にルミアを餌にした非道な作戦を提案してきて―。ルミア護衛のため、グレンは半強制的にダンス・コンペでルミアのパートナーとして優勝を目指すことに!特務分室VS天の智慧研究会、最後に微笑むのは―。
今回はルミアがメイン。今まではシスティーナのグレンへの気持ちを察しながら控え目に行動していたけど、今回だけはシスティーナに遠慮なしで積極的に行動していました。本当に良い子で幸せになってほしいだけに、最後に女王としての責務に押し潰されそうになっていて心配。一方のシスティーナは着実に力をつけていっている様子、アルベルトのサポートも見事でした。
せっかく表紙を飾ったのにかませ役になってしまったイヴが哀れ、最後のあとがきの雰囲気酔いしているイラストが可愛い。逆に大活躍していたアルベルト格好良過ぎ、口では喧嘩しつつも確かな信頼で繋がっているグレンとアルベルトの友情関係が素敵。作者さんのアルベルト好きが伝わってきます(笑)翁やクリストフのキャラも好きです。ぜひまた活躍してほしい。