- 作者: 瑚池ことり
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/09/01
- メディア: 文庫
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読んでみて児童文学作品っぽいなという印象、恋愛を主題に置いているわけでなく人間と花犬の絆の物語なんだなと。コトナを真っ直ぐに慕うハルシが可愛い、コトナがハルシを亡くした喪失感を乗り越えるのに苦労したのもわかります。ハルシは最後までコトナを守る為に敵に立ち向かったんだなと思うとウルっとくる。
そしてなかなか素直になれずにコトナとぎくしゃくしてしまうセキ、この子は本当はコトナが大好きなのに…。何度コトナに「気付いてあげて!」と突っ込んだことか。最後は素直に自分の気持ちをコトナに告白して両想い(?)になれて良かった。耳を引きちぎってまでコトナを相手に選ぼうとするセキの一途な気持ちにキュンときた。セキを助けようとするコトナを支えたヤダケ老やシャリジ達も素敵でした。