幻の公達 六男坊と陰陽師(★★★★☆)

幻の公達 六男坊と陰陽師 (ルルル文庫)

幻の公達 六男坊と陰陽師 (ルルル文庫)

のんびり六男坊と天才陰陽師の平安物語! 美貌で名高い貴公子・藤原伊敏の偽者があちこちに出没し都は大混乱!?またしても事件に巻き込まれた藤原家の六男坊・有視と、陰陽寮の学生・春秋。ただの偽者騒ぎのはずが、その偽者が殺されたことで事態は急展開する。事件の陰に見え隠れする陰陽師の存在に気づいた二人が、手がかりを求め訪ねた伊敏の屋敷で見たものは…!? お人好しでのんびりやだが驚異的な記憶力をもつ藤原有視と、陰陽師として天才的な資質を持つ安倍春秋のコンビが、京を騒がす事件を解決すべく大活躍! さらに春秋の出生の秘密も明らかに!? 平安陰陽師物語第2弾!
今回も面白かった。しかし春秋の父親についてなど伏線が回収されているので、とりあえずこれで終わりなのかな?葵や菊町など活発な女性キャラも出てきてこれからもっと面白くなりそうだったのにな〜。普段は穏やかな有視が春秋を侮辱した千蔭に対して本気で怒っている場面には拍手したくなりました。有視と春秋のコンビも段々と形になってきていて、最後は自分の家で暮らすように有視が春秋を誘っていたのでいつかお互いが家族のような存在になってくれるといいな。
千蔭の恋の相手には笑いましたとも。こいつギャグ要員だな。春秋の父親が亡くなった今でも春秋を守ってくれている、という考えは素敵ですね。ひっそりと続きが出ることを期待したいと思います。