針町あかねは壁がある カメラ小僧と暗室探偵(★★★☆☆)

弓道部、漫画部、学園際、修学旅行……美しい被写体を追い求める写真部・有我遼平に周りには難事件が続発。しかし、正体不明の女生徒は事件の真相をことごとく言い当てる。探偵少女と写真少年の推理と恋の推理劇。
主人公の遼平が学校で遭遇した事件を正体不明の女子生徒に壁越しで解決してもらう安楽椅子探偵もの。この著者の作品を読むのは3作目ですが、癖の強い女の子が多いなと思います。今回は正直好きなキャラはいなかったな…、個人的には前作の「お口直しには、甘い謎を」の方が好みです。
遼平と丹子の微妙な距離感がいいですね、これからどうなるかは二人次第だと思うので少しずつ歩み寄ってほしいところ。推理の部分は話を聞いただけでここまでよくわかるな〜という違和感は抱きましたが、概ね満足です。続きなら「お口直しには〜」の方を読みたいな。