櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし(★★★★☆)

櫻子さんシリーズもこれで10冊目、今回は正太郎と櫻子さんの関係に決定的な変化が訪れた巻でした。第壱骨の「片羽の烏」は完全なる逆恨みですやん。第弐骨の「雨降る夜の怪異」は内海さんに癒された。正太郎は本当によく食べるね。メインの「八月四日の…」はとにかく犯人が気色悪かった。放置してた父親にも問題あるけどさ…。櫻子さんの「私を抱いてごらん?」にはドキッとしてしまった…。
肝心の花房は登場せず。最後の正太郎と櫻子さんの離別は予感していたとはいえ寂しい展開です。でも正太郎が櫻子さんを責めた理由があまり理解できませんでした。なずなよりも正太郎を助けることを優先して何が悪いのでしょうか。確かに2人一緒に救出できたらベストなのかもしれないけど、櫻子さんにとっては正太郎の方が大切だっただけでしょうに。それは人間として普通の感情だと思うけど…。いったい櫻子さんたちは何処に行ってしまったのでしょうか、続きが気になります。