神隠しの森 とある男子高校生、夏の記憶(★★★★☆)

神隠しの森 とある男子高校生、夏の記憶 (集英社オレンジ文庫)

神隠しの森 とある男子高校生、夏の記憶 (集英社オレンジ文庫)

荒霊村に棲む祟り神・赤姫。祭事のとき、外に出 た子供は彼女に"引かれ"る――。村の高校生・モトキは、転入生の法介、村外へ進学した幼なじみ・将親、薫、建太とともに夏休みを過ごしていた。だが、大祭の夜、法介の妹が"引かれ"…というお話。
サクッと読了。幼馴染み組が仲良しで読んでいて癒されました。そこにスルッと入っていける法介のコミュニケーション能力を見習いたい…。意地っ張りなモトキが可愛かった。個人的には将親がお気に入り、最後のロリコン宣言には笑ってしまいました。薫はお母さんとの関係が少しだけ前進したようで良かった、そんな薫を心配して抱きつく健太が良い子。というか皆良い子だけど。
「赤姫」に関しては鬼子母神を連想しました。子供にとっては災厄なのかと思えば、助けてくれることもあって複雑な存在。モトキとの繋がりには驚きました、昔の人は本当に排他的で外国人は鬼同然だったんですね。このメンバーで違う話を読んでみたいです。