六秒間の永遠(★★★☆☆)

六秒間の永遠

六秒間の永遠

特殊能力を持つ紅藤は自らの発火能力で父親を焼死させてしまった過去を持つ。時折訪れる火を見たいという欲求と折り合いをつけながら刑事としてとある事件に遭遇して…というお話。紅藤が色々と重い過去を持っているだけにネガティブ思考が延々と続いていて少し疲れました。氷室さんはどんな能力を持っているのだろうか、そして署長は?そこら辺を掘り下げて欲しかったな。
タイトルの「六秒間の永遠」とはそういう意味だったんですね。最後に明かされたミツキの能力ゆえの切ない展開にうるっときました。ミツキとの未来を望んだ紅藤、自分がいつか壊れてしまうことを知っているから紅藤との今を望んだミツキ、やっと出会えた二人が報われないなんて…。だからこそストーリーの美しさが引き立っていたような気もします。紅藤の今後が心配です、早く心の隙間を埋めてくれる人に出会えるといいですが。