友人キャラは大変ですか? (9)(★★★★☆)

友人キャラは大変ですか?9 (ガガガ文庫)
■あらすじ
おかんとウチの居候たちがニアミスし、我が家に最大級の悲報がもたらされた。すなわち、ウチのおかん、小林さつきは“奈落の八傑”の一人であり、その息子である俺、小林一郎も人外の血を引いていたのだ。しかも芋づる式に、親父まで人ならざる『鬼』の血族であることが発覚し…!?「というワケで一郎、あんたは鬼なの」「うぐっ!」「しかも母親は使徒なの」「むぐっ!」「ぶっちゃけ人間じゃないの」「おふぅっ!」もう勘弁してぇ!鬼はあんたや(泣)友人キャラが一気に遠のく、最強助演ラブコメ第9弾!

■感想
シリーズ9冊目。色々な真相が明かされた上に豪徳寺さんのキャラが濃すぎて混沌とした巻でした。一郎の母親が奈落の八傑であることが発覚、そして父親がまさかの鬼で人間でないことが判明。しかも阿義斗とは従兄弟だと!?そりゃあ友人キャラでいられるわけがない(笑)そしてヒロインレースは魅怨がリード、確かに正妻っぽい。鬼が一夫多妻制とのことなのでハーレムエンドもありえそう。
シズマ念願のレイダ救出も成功、シズマと離ればなれにならなくて良かったね!とうとう阿義斗側が本格的に動きだし、いきなり龍牙がピンチに。またもや続きが気になるところで終了…!

夢見る男子は現実主義者 1 (★★★★☆)

夢見る男子は現実主義者 1 (HJ文庫)
■あらすじ
同じクラスの美少女・夏川愛華に恋い焦がれる佐城渉は、彼女との両想いを夢見て、めげずにアプローチを続けていた。しかし、ある日突然、夢は醒める。「あんな高嶺の花と俺じゃ釣り合わなくね…?」現実を見て適切な距離を取ろうとする渉の反応に、愛華は呆然。「もしかして、私、嫌われたの…?」勘違いの末、焦り慌てる彼女からは無自覚な好意が見え隠れ!?両片思いのすれ違いに悶絶必至の青春ラブコメ、開幕!

■感想
クラスの美少女・夏川愛華に猛アタックしていた佐城渉、しかしある日ふと自分と愛華では不釣り合いだったと思い直し適切な距離をとろうとする。渉の無反応にいちいち敏感に反応して気になる愛華にニヤニヤ、両片思いの醍醐味が存分に詰まった一冊でした。愛華も素直じゃないから行動が空回りして更にすれ違うという…、ツンデレ万歳!
今まで猪突猛進だった渉が客観的になったことで夏川の友人の芦田や風紀委員長などとも縁ができ、周囲も段々と賑やかになっていく。特に渉の姉・楓とのエピソードが好きです、普段は強気だけどなんだかんだいって弟のことを大切に思ってるんだろうな。

探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる(★★★★☆)

探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる【電子特典付き】 (MF文庫J)
■あらすじ
入学早々、俺は失敗した。親の仕事が探偵だと口走ってしまったせいで、クラスメートから相談が持ち込まれるようになったのだ。絶版した推理小説の犯人当て、美術部で振るわれたナイフの謎、面倒なことになったと頭を抱える俺に―「それさ、そもそも事件じゃないね~」「多面的な考え方も取り入れたらどう?戸村くん」山田姉妹は平常運転、鋭い推理でスパッと解決していく。最初は気に食わなかったけど、本気で推理する彼女たちは今では尊敬対象だ。…が、話すときの距離、近すぎない!?熱くなるのは分かるけどたまに狙ってるよね!?山田さんと少し甘い、本格派学園ミステリーラブコメ。第15回スニーカー大賞“大賞”受賞作家作品。

■感想
親の仕事が探偵だと自己紹介で言ってしまい、クラスメートから相談が持ち込まれるように。ぼっちだった和は隣の席の山田姉妹と推理していく内に親交を深めていく。読みやすい学園ミステリ、という感じでサクッと読了。個人的には二話の「史上最簿殺人事件」がお気に入り。雪見ミステリー文庫というワードに懐しさを感じ、あれだけの情報でよくあそこまで推理できるなと感心しました。
後三原さんが愛くるしい(笑)「ボクはお前たちのファンだからな」という言葉でノックダウンしたよ。雨音も思った以上にシスコンで可愛かった。またこの3人の続きが読みたいです。

陰に隠れてた俺が魔王軍に入って本当の幸せを掴むまで2(★★★★☆)

陰に隠れてた俺が魔王軍に入って本当の幸せを掴むまで2 (角川スニーカー文庫)
■あらすじ
爽やかな汗の対価は……美味い飯と美女のご褒美! 魔王軍指揮官としてクロムウェルが次に着手するのは改革! 奇抜なアイデアと実力で、ゴブリンたちの信頼も集めて魔王軍食糧問題も解決!? さらにはセリスとの関係も急接近してきて……!

■感想
シリーズ2冊目。魔王軍指揮官としての次の仕事は美食の街・デリシアの改革。ボーウィッドとの約束を果たすためでもあるが、畑仕事に牧場での動物の世話・漁師の仕事など結構エンジョイしてないかい?特にゴブ太達との会話が愉快でした。
クロの秘書として貫禄がついてきたセリス、デレの部分が急上昇していてニヤニヤしてしまった。酒に酔って本心を言ってしまうところとか、キスしそうになったところを見られてギーに弱味を握られるところとか非常に可愛いです。人間サイドはクロがいなくなった喪失からなんとかレックスやマリアが立ち上がってくれて良かった、でもクロとの再会はちょっと怖い。 続きも楽しみです。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い3 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する(★★★★☆)

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い3 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する (角川スニーカー文庫)
■あらすじ
外交でも完璧に暗躍し、弟・レオナルトの評価を高めた出涸らし皇子・アルノルト。安堵も束の間、次は皇族最強の将軍・第一皇女リーゼの縁談を取り持つよう皇帝に命じられる。一方、流民の村で起きる人攫いの解決を命じられたレオナルト。しかし、調査の最中に帝国を揺るがす異常事態が発生し!?帝国とその民の危機を前に、獅子奮迅の活躍を見せるレオ。その成長と決意を目の当たりにしたアルは――「未来の皇帝が俺に本気を見せてみろと言った。その返礼はせねばならんだろう」弟を助け、帝国を護る為、出涸らし皇子は戦場で暗躍する! 最強皇子による縦横無尽の暗躍ファンタジー、決意の第三幕!

■感想
シリーズ3冊目。今回は第一皇女・リーゼの縁談と流民の村で起きる人攫いをレオナルトが調査するのがメイン。リーゼの縁談相手であるユルゲンは武闘はイマイチだが商才はあってリーゼ一筋の好青年。愛は重いけど自然と応援したくなるキャラでした。拒否してるもののリーゼもユルゲンのことは一目おいているようで良い夫婦になりそうな予感。
そしていつもは優しい青年というイメージの強いレオが死と隣りあわせの戦場で荒々しく粘り強い新たな強さも手に入れて着実に王として必要な要素も手にいれてます。そんな彼らの活躍の裏でザンドラ親子は悪巧み中でシャオメイという一筋縄ではいかなそうなキャラも登場して今後が不安、クリスタが危ない…!

これは経費で落ちません!7 ~ 経理部の森若さん ~(★★★★☆)

これは経費で落ちません! 7 ~ 経理部の森若さん ~ (集英社オレンジ文庫)
■あらすじ
会社合併を控え、異例の若さでの主任昇進を打診された沙名子の悩みはつきない。給料は大して増えないのに、責任が増えると思うと憂鬱になる。女性活用を推進したい会社の方針で、優秀だからではなく女性だからという理由の昇進なのだろう。結婚や出産することは会社に迷惑をかけることになるのか。合併予定の会社のひとつ、トナカイ化粧品でほぼひとりで経理を担ってきた槙野という童顔の男と経理システムについての調整作業をする中で、彼のつけている腕時計がトナカイ化粧品の給料からするとずいぶん高級な物だと気づいた沙名子は、詮索してしまう自分を戒めるが……?同期入社の入浴剤開発者・鏡美月の結婚式も行われ、沙名子と太陽の関係にも重大な変化が!?大人気シリーズ第7巻!

■感想
シリーズ7冊目。会社合併により異例の若さで主任昇進を打診された沙名子、確かに得することがないのに責任だけ重くなるとか勘弁してほしいよね。由香利さんが幸せになってくれて良かった。何もかも背負いこもうとする槙野さんにお疲れ様といいたい、ぜひ森若さん達と働いてほしい。
そしてまさかの太陽の異動、普段はクールなだけに年相応に感情的になった森若さんが新鮮でした。仕事はできるのにプライベートが問題ありまくりな勇さん、森若さんがあれだけ心配してくれてるんだから少しは冷静になってあげて。森若さんにアプローチする新キャラも気になるところ。続きも楽しみに待ってます。

あなたを諦めきれない元許嫁じゃダメですか?(★★★★☆)

あなたを諦めきれない元許嫁じゃダメですか? (角川スニーカー文庫)
■あらすじ
ただの幼馴染だった城木翼と天海七渡。親同士に決められた「許嫁」宣言をきっかけにお互いが気になり、甘~いラブコメが始まるかと思いきや……七渡の引越で離れ離れになっていた!しかし5年後の春――進学した高校で、二人は再会する。翼は変わらない想いを七渡に伝えようとするが、その隣にいたのは、七渡の中学の同級生にして容姿抜群なギャル・地葉麗奈!お互い“七渡のことが好き”と知った翼と麗奈は「彼に告白させた方が勝ち」というルールを決めるが――恋愛知識も経験も乏しい少女たちの恋仕掛け(アプローチ)は、初々しくて悶絶必至!?イチャかわヒロインレース、許嫁は今度こそ報われるのか!

■感想
引っ越しして離ればなれになった幼馴染、中学からの同級生で容姿抜群なギャルのWヒロインによる三角関係ラブコメ。どちらも主人公・七渡に対しては一途で健気、3人の視点でストーリーが進んでいくのでメインキャラの心情も分かりやすい。翼も麗奈も積極的にアプローチしてますが、七渡が重視しているのは友情関係。自分が誰かと付き合うことで今の楽しい関係が壊れるのが怖くて前へ進めないというジレンマ。
個人的には幼馴染好きなので翼推しかな。でもどのキャラが一番好きかと聞かれたらしばゆー。最後になって七渡は翼への恋心を自覚しましたが、意外な伏兵がいたのでまだどう転ぶか分からないですね。