隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた(2)(★★★★☆)

隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた : 2 (モンスター文庫)
■あらすじ
クラスの席替えで隣同士になった成戸悠己と鷹月唯李。「唯李が『隣の男子を惚れさせるゲーム』をしている」と勘違いした悠己は、唯李からのアタックを返り討ちにする日々を送っていた。そんなところに、一年前に唯李の隣の席だったクールな“女の子"花城凛央が現れた! なぜか凛央に敵意を向けられる悠己だったが、ひょんなことから凛央の「とある願い」を叶える協力することに! 一方、その様子を見た唯李は二人の関係を疑い始めて――。漫才のような掛け合いが面白いネット発ラブコメ、アクセル全開の第二弾!

■感想
シリーズ2冊目。相変わらずの悠己と唯季の漫才のような会話が面白くてあっという間に読了。全体的にスペック高めの筈なのにポンコツっぷり全開の唯季が可愛すぎ、眼鏡をかけて頭良くなったと勘違いする気持ちはわかる(笑)
新キャラの凛央は唯季大好きでもっと仲良くなりたいけど素直になれないクールビューティー。そんな凛央をサポートしようとする悠己と二人の仲を見てモヤモヤする唯季という勘違いな三角関係もどきが発生。凛央も一歩踏み出して唯季と本音でぶつかり合えるようなって良かった、最後の幸せそうな笑顔に惚れましたとも。二人のじれったい関係の続きが読めますように。

ケーキ王子の名推理5 (★★★★☆)

ケーキ王子の名推理5(新潮文庫)
■あらすじ
ついに、未羽と颯人は恋人同士に。イケメン王子と夢の手つなぎ登校で学校中が大騒ぎ。週末には横浜中華街で初デート…神展開に幸せ絶頂の未羽だけど、嬉しいだけ不安も募るのが交際したてあるあるで…?表参道を舞台にしたスイーツ事件、ハロウィンパーティーで明かされる意外な謎―。初々しい二人を応援する新章「恋人編」。甘さふくらむ青春スペシャリテ第5弾。

■感想
シリーズ5冊目。とうとう未羽と颯人は恋人同士に、二人の甘酸っぱい関係を堪能できる1冊でした。恋人になったことで距離感に悩みつつも言いたいことがいえなくてギクシャクしてしまう未羽、やっと吐き出した未羽の言葉に応える颯人のイケメンっぷりがさすが。最後の「あーん」は胸焼けがしそうだった(笑)
そして前から少し登場していた葵が本格的にストーリーに絡むように、漣との出会いのエピソードからして自分をお嬢様として扱ってくれる人よりもはっきりと注意して導いてくれる人の方が新鮮で好きなんだろうな。未羽と友情を育みつつ漣との関係も少しずつ改善していくといいな。

むすぶと本。 『外科室』の一途(★★★★☆)

むすぶと本。 『外科室』の一途 (ファミ通文庫)
■あらすじ
本は読み手を、深く愛している。本の声が聞こえる少年・榎木むすぶ。とある駅の貸本コーナーで出会った1冊の児童書は“ハナちゃんのところに帰らないと”と切羽詰まった声で訴えていた。恋人の夜長姫(=本)に激しく嫉妬され、学園の王子様・姫倉先輩の依頼を解決しながら、“ハナちゃん”を探し当てるのだけれど……。健気な本たちの想いを、むすぶは叶えることができるのか!? 表題作・泉鏡花の『外科室』ほか、“本の味方!”榎木むすぶがさまざまな人と本の問題を解決する学園ビブリオミステリー登場!

■感想
本の声を聞くことのできる榎本むすぶ、健気な本の想いを救う為に本の問題を解決していく。大好きなハナちゃんの元へ帰りたいと願うピッピ、ピッピの想いが健気で持ち主であるハナもピッピとの再会を喜んで想いが報われていく過程が素敵でした。健気でいうなら外子さんも同じで目白川に対しての一途さに胸をうたれました、彼の恋愛の行方は予想外でした。
十五少年漂流記」での男3人の無人島での冒険も面白かった。羅生門の結末には後味が悪いなと思っていたのでむすぶの解釈に乗り換えます(笑)ツンデレヤンデレを兼ね揃えたヒロイン・夜長姫が可愛くて頭を撫でたい…!妻科も魅力的なんだけどここまで相思相愛だと難しいかな。

宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀(★★★★★)

宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 (集英社オレンジ文庫)
■あらすじ
これまで何度もリチャードを妨害してきた富豪の少女オクタヴィアに、スリランカ随一の山岳リゾート地ヌワラエリヤのホテルへと呼び出された正義とリチャード。そこで待っていたのは、オクタヴィア本人とヴィンセントだった。ジェフリーとヘンリーも合流し、一行はオクタヴィアとコミュニケーションをはかろうと力を尽くす。オクタヴィア・マナーランド、十七歳。彼女がリチャードを妨害していた真意は何だったのか。クレアモント家執事室との関係は? そして、正義とリチャード、ふたりの関係の行方は?さまざまな答えが明かされる、大人気ジュエル・ミステリー、第二部完結編!

■感想
第二部完結ということで遂にオクタヴィア嬢と対面。彼女の自分を庇って死んでしまった親への痛烈な思い、もっと自分勝手な子かと思っていたけど紐解くとただリチャード達に幸せになってほしいと願う優しい子でした。ヴィンスとの関係が兄妹みたいで好き。それにしてもヘンリーが見違えていて逞しかった、ジェフリーの恋人には驚いたけどよく頑張った!と誉めたい。
そして正義とリチャードの関係は私が望んでいた通りになったので狂喜乱舞でした。ビジネスでもプライベートでもパートナーだとか、正義の「俺の好きな人になってくれ」発言を考えると実質ほぼ結婚みたいなもんだよね。でも決定的な言葉はなくて正義がまだ伝えられないことがあるといっていたのでそれがプロポーズ的な言葉なのかなと邪推してみる。何はともあれ大満足な展開でした、第三部が待ち遠しいです。

シュレディンガーの猫探し(★★★★☆)

シュレディンガーの猫探し (ガガガ文庫)
■あらすじ
妹にまつわる不思議な現象、「やよいトリップ」。未来視とも思えるその力が原因で巻き込まれたとある事件をきっかけに、訪れた洋館。洋館の表札には『探偵事務所 ラビリンス』。そして、古めいた書架に囲まれるように彼女はいたーー。魔女のような帽子に黒い服。書架に囲まれた空間そのものが一つの芸術作品のように美しい佇まい。「解かれない謎は神秘と呼ばれる。謎は謎のままーーシュレディンガーの密室さ」彼女ーー焔螺は、世界を神秘で埋め尽くしたいのだと言った。「私は決して『探偵』なんかじゃない。神秘を解き明かすなんて無粋な真似はしないよ」探偵じゃないなら、いったい何なんだ。問えばふたたび、用意していたように即答だった。「魔女さ」
まったく、時代錯誤も甚だしいと嘆かずにはいられない。神秘的で、ミステリアスな一人の魔女に、この日ーー僕は出会った。

■感想
事件を解決するのではなく、謎を迷宮入りさせるという設定が新鮮だった。探偵嫌いの主人公・令和と魔女を名乗る焰螺の掛け合いが面白かった。令和の心の闇でもある事故で亡くなってしまった姉・飛鳥の存在。焰螺とも知り合いだったり、そもそも本当に死んでいるのか?そして最大の謎は焔螺自身、芥川のことを「母」と呼ぶ彼女は何者なのか。伏線が多くて今後の展開が気になる。
焔螺に翻弄された探偵サイドですが、事件解決の為なら他人のプライバシーにも踏み込む彼らのスタイルには納得できないものの明智のように信念や覚悟を持っていると何だか憎めないですね。焰螺の策略でジタバタしている明智をまた見たい気もします(笑)

幼なじみが絶対に負けないラブコメ4(★★★★☆)

幼なじみが絶対に負けないラブコメ4 (電撃文庫)
■あらすじ
骨折した俺のために、白草が泊まり込みでお世話にやってくる…!初恋の美少女と家で一晩中2人っきりとか、何も起こらないわけがない!動かない右腕の代わりにご飯をアーンとか、ふ、風呂もあるよな。あとは寝る時に…みたいな妄想を繰り広げていたが―。黒羽や真理愛が白草の独走を許すはずもなく、3人日替わりで俺を看病することに。あれ、もしかしてこっちのほうが美味しい状況なのでは…?ところが、可知家の白草大好きメイド、紫苑がお目付け役で常駐することになり、3人の同棲バトルは一筋縄ではいかず!?ヒロインレースも大波乱の第4巻!

■感想
シリーズ4冊目。今回は同棲バトルと末晴のドキュメンタリー製作の二本立て。新キャラのシオンはクール系かと思いきや白草大好きな小憎たらしい残念キャラだった。末晴が過去を振り返って母の死を受け入れる為に各ヒロインが自分なりの形で末晴に寄り添っていて、どのキャラも魅力的だなと改めて思った。妹キャラから母性をみせた真理愛が個人的には頑張っていたと思う。
黒羽は前回から喧嘩していたのにもかかわらず後半の巻き返し見事なのはさすが。「おさかの・おさかれ」の提案は確かに告白という切り札を使ってしまった以上諸刃の剣ともいえる。私の推しキャラは白草だけど順当に考えると黒羽ルートが無難ではあるんだよね…。

ガラッパの謎 引きこもり作家のミステリ取材ファイル(★★★★☆)

ガラッパの謎 引きこもり作家のミステリ取材ファイル (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
■あらすじ
「引きこもり」作家として活躍する石田水瀬と幼馴染の徳川大樹。「隠れキリシタン」の新説に挑むため、「引きこもり」なのに、なんとか取材にやってきたが、調査は思わぬ方向へと広がってゆく。キリシタン大名、河童の一種「ヨッカブイ」、さらには「妖怪」「ユダヤ教」「一向宗」…。「河童の手」、山に入り山童となる河童。次から次に繋がっていく謎。彼らは歴史の常識を覆す新説に辿り着けるのか。

■感想
引きこもり作家の水瀬と幼馴染で日本文化史学科を専攻する大学生・大樹が「隠れキリシタン」の新説に挑んでいく。日本史や民俗学好きなので面白かったです。恥ずかしながら隠れキリシタン潜伏キリシタンの違いが分からなかったので勉強になりました。禁教になった当時の日本の背景や河童の隠喩、パズルのピースが揃っていく過程で水瀬達が導き出す結論にワクワクしながら読了。
個人的にはあのムカつく先生を論破してほしかったけど先人達が守ってきたものをそっと胸にしまった大樹達が素敵。穏やかな余韻が流れるエピローグも好きです。